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GODの館ver.3

GODの館ver.3

(21~30)

第二十一話  霜月!!仕掛ける!!

芝田「おっいいぞ渡部!!」
安部「いけ~~~!!」

再び下り坂へむかう渡部!!

霜月「さて、仕掛けるぜぃ!!」
霜月が最後尾からアタック!!
芝田「霜月が仕掛け始めた!!」

平木「来たなぁ~~」
増山「抜かせねぇ!!」

そして一瞬のことだった!!霜月がトレインボーイズをごぼう抜き!!
伊勢「えぇぇぇぇぇ!!」
増山「マジかよ~~~~~!!」

霜月が渡部に追いついていく!!
渡部「速い!!」
霜月「さぁ、勝負だ!!」

渡部「(速い・・・、でも抜かされることはない。下り坂の入り口には二つの柵がある、そこを抜ければコースを全力でスプリントで行ける!!)」
渡部が下り坂へ入ろうと二つの柵の横の隙間へ
少しブレーキした。

しかし!!

霜月は加速している!!
渡部「(え・・・?まだ漕いでる!?柵に激突すっぞ!!)」

安部「芝田・・・!!霜月が・・・!!」
芝田「あれをやるつもりか・・・!!」

渡部「・・・!?」
柵に激突するかと思いきや、突如霜月のチャリが空へ飛んだ!!

霜月「甘いぜ渡部光星」

渡部「(ジャンプ・・・・!?)」

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第二十二話  超絶サスペンション!!

平木「と、飛んだ~~~!!」

霜月が柵をジャンプで乗り越える!!
これぞ霜月の地元走り!!
自転車に装着されたサスペンションのバネを使って飛んだのだ!!
渡部「・・・!!」

霜月が渡部を抜かす!!

現在トップ・霜月卓也。
渡部「(なんだそりゃ・・・、ありかよ!!)」
霜月「さぁこっからだ!!」
霜月が全開で坂を下り激しくスプリント!!
        ゾッワ!!!
渡部「逃がさねぇ!!」
        ゾッワ!!!

伊勢「あ・・・ちょっ!!」
佐渡「ま、待てよ~~~~!!」

トレインボーイズ置き去り!!
渡部と霜月のガチンコスプリント対決!!

霜月「っらああああ!!」
       シュアアアアアアア!!!
      アアアアアアアアアアア!!

渡部「は・・・・はっ、っらああ!!」


大きく外周を周り“二曲がり”へ
霜月「っしゃあああ」
渡部「(速ぇ・・・!!)」
         シュワ!!
霜月が坂を猛スピードで上がる!!

渡部「ぐっ・・・」
そして・・・!!
霜月「(見せてやるよ湘南のシャイニングスター!!ここ奥田公園の第二の地元走りをな!!)」


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第二十三話  両者激走!!

二曲がりを攻める!!
霜月「(これが第二の地元走りだ!!)」
二曲がりの曲がりはヘアピン!!
霜月「・・・!!」
霜月は曲がる際少しブレーキ!!
そしたら壁を蹴って旋回!!
渡部「うぇ!?」
自転車レースのルールでは坂を上る際、足を地上につかせるのは禁じられている。しかし壁に足をつかせたらいけないとは禁じられていない!!
渡部「ちっきしょ~~!!待て!!」
霜月は第二の曲がりも足を蹴って旋回する!!

霜月「(このまま全開でスプリント!!)」
渡部は坂を上りきる!!
霜月との間隔が開かれている!!
渡部「(こっからあの柵まで全開!!)」

        シュアアアアアアア!!

霜月「(ここでまたジャンプをして差をひろげてやるぜぇ!!)」

安部「うっわ、かなり差がついたな)」
芝田「そうだな」

         シュアアアアアア!!

渡部「・・・!!」
渡部の爆発的スプリント炸裂!!
芝田「(すっげ、渡部も超本気・・・)」
霜月「(くッ・・・・、よっし。やるか)」

霜月が再び柵をジャンプで乗り越える!!
        ブワッ・・・!!
芝田「あちゃ~・・・。もう決まったかな)」
渡部「ぐぅ!!待ちやがれ!!オラアア!!!」

渡部が無理矢理ジャンプをする!!
          ブワ!!

渡部「いけええええ!!!」


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第二十四話  ジャンプ成功?

渡部のブラックホースが・・・
芝田「ジャ、ジャンプ~~!?」
安部「う、うお!!」

しかし!!

渡部「(だ、だめだ!!)」

        ガシャ~~~~~ン!!

芝田「・・・やっちゃった」
安部「いや。まぁそりゃ無理だろうがよ」

渡部「いって~~ぇ!!」
霜月「(え~~~っと。ま、一周してからゴールしとくか・・・)」

伊勢「ありー?倒れてるぞ」
平木「・・・・」
        バトル終了!!
1位・霜月卓也  2位・トレインボーイズ
3位・渡部光星・・・・

渡部「はぁ・・・、情けねぇ」
芝田「ま、お疲れさん。楽しかったろ?」
渡部「まぁね、なんか・・・オレ・・・」
芝田「・・・?」
渡部「もっともっと速くなりたいと思った!!」
安部「お~~~」
渡部「今オレがやりたいことがわかった、オレは・・・」

      “自転車で一番速くなりたい”

芝田「よっし、決めた。これからオレたち澤西高は土堂高と合体して合同チームになるぞ!!」
渡部「え?」
芝田「オマエらんとこだと部員が足りないだろ、澤西高と土堂高は近いから調度いいだろ」
安部「・・・澤西と土堂の合同チーム。あぁ~なんか変な感じだ。でもいいと思うぜ」

霜月「へぇ~~~そうなるの」
芝田「・・・・」
霜月「面白ぇじゃん。澤西土堂合同チームか。オレたち一里ヶ浜が潰してやるよ」
安部「あん!?」
霜月「そうだ、オレもいいこと思いついた」
芝田「ん?」
霜月「10月の大会前に一度練習試合しようぜ」

芝田「練習試合?」
安部「上等だテメ!!」
芝田「わかった、顧問に連絡次第やろう」
霜月「っじゃ!!オレ帰るわ」
霜月は帰る際渡部の顔を見た。
霜月「・・・・」

霜月が帰るとトレインボーイズが・・・
伊勢「や~~い」
佐渡「こけてやんのォ~~」
増山「ぷぷぷ・・・」
平木「だっさ」

渡部「なに~?」

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第二十五話  練習

渡部「オレはオマエらより年上だぞ?礼儀ってもん知らないか」
佐渡「知らないね!!」
伊勢「バーカ!!」
平木「ま、トレインボーイズはオマエみたいなヤツには負けないね」
渡部「・・・・」
渡部がきれる寸前平木の背後に・・・
間島「おい平木」
平木「あれキヨちゃん、バトル中ずっと寝てたのに急に起きちゃったか」
間島「今のバトルは途中まで置き去りにされてた俺たちの負けだろうが」
平木「う・・・」
間島「リザルトで勝ってるからって威張るもんでもなんでもねぇだろ・・・」
増山「だよな」
伊勢「キヨちゃんがモットモだ」
平木「だな。・・・・じゃあ帰るか・・・・」

トレインボーイズは間島の一言で流れるように帰った。

芝田「帰ったか・・・」


<次の日>
土堂高に“チャリ部”が出来た。
校長「澤西との協力があれば我校も楽ですな」
教頭「しかし、部員は一人。大丈夫ですかね」
校長「心配はないよ。練習はほぼ澤西で行われますから」

渡部「・・・・」
       シャアアアアアアアアア!!
渡部は澤西高についた。
芝田「よし、じゃあ練習だ!!」
部長・芝田!!

芝田「あぁ、そうだ。渡部。これからの練習の参考のためにオマエのチャリ系統を教えてくれ」
渡部「チャリ系統?」
安部「わざわざ聞かなくていいだろう。渡部は“平地型”だ」
芝田「チャリ系統ってのはその人その人の自転車を駆るにあたっての特徴かな。得意分野みたいな?」
渡部「ほぉ」
芝田「大きく分けて四つある」

平地型:平らな地面でこそ勝負にでれるタイプ!!脚力が強くなくてはならない!!
上り型:上り坂でこそ実力を発揮するタイプ!!スタミナがあり体重が軽いほうがいい!!
下り型:下り坂でこそ実力を発揮するタイプ!!予知能力を備え持つ体重が重い人がこの系統にある!!
異質型:平地・上り・下り以外!!多彩多種!!いくつあるかもわからない!!

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第二十六話  坂井君はチャリがない

渡部「なるほどね。たしかにオレは平地型だな」
芝田「平地型に必要なのは速いトップスピードとそれを保つスタミナだ。渡部はこれからの練習、隣の庭園を何周も走ってもらう」
渡部「何周?」
芝田「もう疲れるまでずっとだな」

澤西高の隣には大きな庭園がある。
大賀庭園。
コース長2.5km!!

渡部「きつそうだな」
芝田「オレと安部は坂へ行くから基本は練習は別々だ」
渡部「そっか」
芝田「そのかわり・・・」
坂井「は~~~い、俺がいま~~~す」
渡部「え~~~っと」
坂井「坂井だよ・・・、やっぱ忘れてたか」
芝田「んじゃその二組でこれから練習していく。坂井、まかせたぞ」
芝田と安部は澤西高を出て行った。

坂井「よっし行くか」
渡部「ってか自転車ないの?」
坂井「・・・オレは貧乏だから自転車買えないんだよ」
渡部「え?それでもチャリ部なんだ、オレのチャリ貸してやるから走ってみたら?」
坂井「いやいや駄目駄目!!やっぱ自分で買ったチャリにしか乗りたくないね。初めて乗るチャリが他人のってむなしいだろ?それにオレ、チャリ乗れないから・・・」
渡部「えぇ~?マジ?すげぇな」
坂井「・・・じゃ行こうぜ」

坂井「一周コース2.5キロ!!今日は20周全力で行ってみよう!!」
渡部「オケ!!」
坂井「GO!!!」
        シャアアアアアアアア!!!

坂井「(これが湘南のシャイニングスターの爆裂加速か)」


渡部「はッ・・・はッ・・・・はッ!!」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

第二十七話  メール来た

渡部「はぁ!!はぁ!!」
なんとか20周やりきった渡部。
渡部「・・・もう・・・はぁはぁ・・・、もう無理だああ!!・・・はぁ・・・」
坂井「大丈夫ですかああ!!」
渡部「足・・・が・・・、足がガクガクだ・・」
坂井はその場でストレッチをしてあげた。
坂井はもはや部員の中でいうとトレーナー的存在なのだ。
坂井「はいこれホカリスエット」
渡部「・・・ありがとう」
渡部は一息ついた後また庭園を走り始めた。

そんでもってなんやかんやいろいろあり・・・
部活終了。

渡部「(充実した練習だった・・・やっぱチャリ部に入って正解だな。足がもうやばいわ)」
      <部室にて・・・・>
芝田「ん・・・!?」
安部「どうした」
芝田「メールだ・・・」
安部「で」
芝田「白河からだ・・」
安部「で」
芝田「練習試合の申し込みだ!!」
渡部「練習試合だってえ!!」
坂井「白河といえば佐田岡工業大付属高の部長じゃないか!!」
芝田「まぁ練習試合やるか、せっかくだしな」

渡部「(よおし、練習試合か・・・、燃えてきたああ)」

っていうことで
次の土曜日に
澤西土堂合同チームと佐田岡工業大付属高が
激突することとなった!!!!

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

第二十八話  舞台は山!!

芝田のメールのやりとりで詳しいことは当日話すことで話がついた。
そして土曜日・・・。
芝田、安部、渡部、坂井は佐田工へ!!!

白河「おお、着いたか」
安部「久しぶりだな」
白河 龍:元九毛中(芝田安部と同じ)佐田工部長。
白河「今日の試合場所に今から案内するよ」
芝田「うん」
渡部「(めんどくせぇな)」

そして着いた。
芝田「ここは何処だ・・・」
白河「ここは単なる山の麓だよ」
安部「ここでやるのか」
白河「イエス。ここからは見えないがこの山を過ぎたところで平地が広がっている」
渡部「・・・・」
白河「ズバリどんなことをするかというと3対3のリレー!!第一走者は山のぼり!!第二走者山くだり!!そして第三走者が平地!!」
坂井「なるほど、なんか俺わかってたけど来た意味ねぇな」
白河「まぁコースの下見をしながら順番でも考えてくれ」
芝田「わかった」
白河「・・・・ところで新入部員か?」
渡部「あ、俺は土堂高の者です」
芝田「合体したんだよ」
白河「ふ~~ん」

渡部たちは下見をしに行った。
ここで佐田工メンバーをご紹介!!
礒川 陸:佐田工1年
武 照義:佐田工1年


安部「順番どうする?」
チャリ漕ぎ中・・・
芝田「まぁ渡部は平地で、安部が下りで、俺が上りやるよ」
安部「まぁそういう結果になるよな」
芝田「渡部、この試合・・・勝利の鍵を握るのは渡部だ・・・!!」
渡部「・・・なんで?」
芝田「むこうのアンカーは十中八九白河だ・・・!!なぜなら白河は生粋のスプリンターだからだ!!」
渡部「・・・!!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

第二十九話  スタートラインへ

それぞれの下見は終わった。
そしてそれぞれのスタート位置につく。
第一走者:芝田vs武
第二走者:安部vs礒川
第三走者:渡部vs白河
芝田「ふぅ・・・」
武「どうも武照義です」
芝田「あ、どうも」
武「一つ聞きたいんですけど彼方は“上り型”ですか?」
芝田「あ、いや別に上り型じゃないけど」
武「そうですか」
武が下に顔を向けてニヤリと笑う。
武「(ククク、こりゃ楽勝だぜ)」
芝田「・・・・」

山の頂上地点では・・・
礒川「礒川です、よろしく」
安部「安部です・・・」
二人とも握手を交わした。
礒川「(ずいぶん体つきがデカいな、これはダウンヒラーだな)」

平地・・・
渡部「・・・・」
白河「新入部員のヤツか」
渡部「はい」
白河「今度の10月の大会でも出るのか?」
渡部「・・・まぁ出ると思います」
白河「覚悟しといたほうがいいぜ、俺は芝田、安部と共に中学時代よく大会を見に行ったが・・・、俺たちみたいな少人数の弱小校は絶対に潰される」
渡部「え・・・」
白河「人海戦術ってヤツで予選を勝ち上がるのは大人数の高校なのさ」
渡部「・・・・」
白河「現実的な問題、本戦にすら勝ちあがれないのさ少人数ではな。だからさ、こういう練習試合で俺は楽しんでいるよ」
渡部「・・・・」


そして・・・
いよいよ
芝田「・・・・」
武「・・・・」
第一走者がスタートラインに並んだ。

坂井「スタート5秒前・・・!!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

第三十話  澤西VS佐田工!!

5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・
GO!!!!
芝田vs武!!
     シャアアアアアアアアアア!!
両者が山へ!!
芝田「(下見でわかっていたが、勾配にムラがある、入り口の勾配はきついなぁ)」
武「(ここで突きはなして礒川へつなげる!!)」
武照義は上り型である。
武「(上り型じゃねぇなら俺が勝つ!!)」
芝田「ふぅ・・・ふぅ・・・」

坂井「・・・・」
坂井はスタート合図をかけた後近くのコンビニへ行き立ち読みをしに行った。
何故ならチャリがないので何もすることがないからである。
試合が始まったことをメールで安部と渡部に知らせた。
安部「はじまったか」
渡部「はじまったか」
白河「ずばり俺の予想だけど第一走者のバトルは俺たちの勝ちだぜ」
渡部「え?なんでですか?」
白河「芝田は上り型じゃないからだよ」
渡部「(・・・そういえば芝田って何型なんだ?)」

芝田は2MRのギアを1にして山を上る!!
武はマウンテンバイク!!
ギアは6までありギアを3にして上る!!
芝田「はぁ・・・はぁ・・・」
武「はぁ・・・はぁ・・・」
上り型ということで現在の順位は武・芝田。
武「(このまま・・・、差を広げるぜ!!)」
ここの山はけっこう長く、そして高い。
まだまだ山の序盤。

芝田「ふぅ・・・はぁ・・・」
武「・・・・はぁ・・・」
芝田「(この上りは負けるなぁ・・・、俺の仕事は最低限の間隔を守ることだ・・・。次の安部で差を縮めれる間隔を!!・・・となればハナっから相手との差をある程度広げておけばいい・・・。そうすれば相手もそこまでとばさない。なぜなら自分の体力はなにより大事だし無理もしたくはない。あえて弱者の中の弱者を装い、このバトルに勝機をうむ!!)」



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